【第4回】AVDを活用し、DXを進める(運用編) からの続き
皆さん、こんにちは。今回は、Azure Virtual Desktop (AVD) を活用し、DX を進めるシリーズのブログ最終章になります。読者の皆様、このシリーズのブログは、少し役に立っていますでしょうか。答えはYesであれば、幸甚です。
早速ですが、本題に入ります。AVDの導入では、他の移行作業と同じ導入手法に従います。つきましては、以下のプロセスで実行することをお勧めします。
MSのベスト プラクティス ガイダンスでは、お客様がクラウド導入フレームワークの戦略手法を使用して、一元化された単一のクラウド導入戦略を立てることを推奨しています。そのため、AVDを導入する前に、是非、以下のリンクをご参照ください。クラウド導入戦略を立てください。
Azure 向けの Microsoft Cloud 導入フレームワーク
また、今回はAVD導入を中心に一連のタスクなどを整理しました。下記シートの形で共有させていただきます
フェーズ |
タスク |
詳細 |
コメント |
戦略 |
動機を定義して文書化する |
AVDを導入する理由は? |
より満足のビジネス成果を生み出すために、AVDの背後にあるいくつかの動機を確認すべきです。一般的には以下の 6 つのカテゴリで整理し、優先順位を付ければ、実際導入する際には、支障が出ないかと思います。 |
ビジネス成果を文書化する |
AVDを導入するに関連するビジネス成果は何? |
AVDの導入で最大の成功を収めるには、最初にビジネス成果を考える必要があります。一般的には、AVDの導入で以下の成果が期待されます。 |
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財務上の配慮事項を評価する |
AVDを導入が成功しているかどうやって判断する? |
財務チームは、Azure Virtual Desktop クラウド導入に関連するあらゆる点を説明できる詳細な財務モデルを策定する必要があります。 |
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技術的な考慮事項について理解する |
技術上のメリットは何か? |
AVDを導入場合は、クラウドとワークロードの管理および保守方法の改善に関する技術的な考慮事項があります。 |
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パートナー・サポート戦略を調整すべきか? |
標準化されたアプローチにより各チームが導入をサポートできるようにするのは目標ですが、実際はセルフサービス アプローチがすべての導入アクティビティに十分ではありません。クラウド導入プログラムを成功させるには、少なくとも 1 レベルのサポートが必要でしょう。そのため、以下のタスクをやる必要があります。 |
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プラン |
デジタル資産 |
現状はオンプレミス仮想デスクトップを利用しているか。利用する際に、どのぐらいのリソースがあるか?コストはいくら? |
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初期の組織配置 |
AVDを利用する組織を整理する。 |
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スキルの準備計画 |
ITにAVDに必要の知識の勉強 |
関係者たちが順調にAVDを導入するためには、必要の知識を身に着ける必要があります。例えば、MSのaz-140試験を受けるなどです。 |
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エンドユーザー様の教育 |
AVDを順調に導入するためには、事前に利用するルール、問い合わせ先などを決めて、エンドユーザーに対して必要のトレーニングを実施してあげる必要があります。 |
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導入計画 |
リリース予定は何時? |
具体的には、何時まで、どのような環境を作る必要があるなどを決めて、計画を立てます。 |
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準備 |
運用モデルを定義する |
どのように運用したいか |
クラウド運用モデルはとても複雑です。詳しくは、以下のMS資料をご参照ください。 |
Azure ランディング ゾーン |
デスクトップとサポートしているすべてのワークロードをホストできる Azure ランディング ゾーンはどのように構築できるか |
次のチェックリストは、チームが互換性に関するランディング ゾーンの評価を行います。 ① リソースの編成の計画: ランディング ゾーンには、1 つまたは複数の使用されるサブスクリプションへの参照、リソース グループの使用に関するガイダンス、チームでのリソースのデプロイ時に使用されるタグ付けおよび名前付けの基準を含める必要があります。 ② Azure AD: エンド ユーザー認証には、Azure Active Directory (Azure AD) インスタンスまたは Azure AD テナントを指定する必要があります。 さらに、ユーザーを Active Directory Domain Services (AD DS) または Azure Active Directory Domain Services (Azure AD DS) から Azure AD に同期する必要があります。 ③ ネットワーク: 移行する前に、必要なネットワーク構成をランディング ゾーンで確立する必要があります。 ④ VPN または ExpressRoute: また、仮想デスクトップをサポートするすべてのランディング ゾーンでは、エンド ユーザーがランディング ゾーンおよびホストされた資産に接続できるよう、ネットワーク接続が必要になります。 既存のエンドポイントのセットが仮想デスクトップに構成されている場合、それらのオンプレミスのデバイスを経由し、VPN 接続または Azure ExpressRoute 接続を介して、エンド ユーザーをルーティングすることができます。 接続がまだ存在しない場合は、準備手法におけるネットワーク接続を構成するオプションに関するガイダンスを確認してください。 ⑤ ガバナンス、ユーザー、ID: 一貫した適用のため、仮想デスクトップからのアクセスを管理するための要件と、ユーザーとその ID を管理するための要件は、Azure ポリシーとして構成し、ランディング ゾーンに適用する必要があります。 ⑥ セキュリティ: セキュリティ チームは、ランディング ゾーン構成を確認し、各ランディング ゾーンの用途を承認しました。これには、外部接続のためのランディング ゾーン、およびミッション クリティカルなアプリケーションや機密データのためのランディング ゾーンなどが含まれます。 ⑦ Azure Virtual Desktop: サービスとしての Azure Virtual Desktop プラットフォームが有効になっています。 |
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Azure ランディング ゾーンの設計領域 |
必要の設計領域は何? |
詳しくは本シリーズのブログ「AVDを活用し、DXを進める(基礎編)」をご参照ください。 |
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採用 |
環境を構築する |
環境を構築する |
詳しくは本シリーズのブログ「AVDを活用し、DXを進める(構築編-クラウド オンリー)」、「AVDを活用し、DXを進める(構築編-ハイブリッドクラウド)」と「AVDを活用し、DXを進める(運用編)」をご参照ください。 |
ガバナンスと管理 |
ガバナンスと管理 |
ガバナンスと管理 |
詳しくは本シリーズのブログ「AVDを活用し、DXを進める(運用編)」をご参照ください。 |
まとめ
今回は、AVD導入を中心に一連のタスクなど整理し、説明いたしました。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
「掲載日:2022年6月1日」
~~~~~ ”Azure Virtual Desktop(AVD)を活用してみよう”【全5回】シリーズ ~~~~~
☆【第1回】AVDを活用し、DXを進める(基礎編)
☆【第2回】AVDを活用し、DXを進める(構築編-クラウド オンリー)~前編~
☆【第2回】AVDを活用し、DXを進める(構築編-クラウド オンリー)~後編~
☆【第3回】AVDを活用し、DXを進める(構築編-ハイブリッドクラウド)~前編~
☆【第3回】AVDを活用し、DXを進める(構築編-ハイブリッドクラウド)~後編~
☆【第4回】AVDを活用し、DXを進める(運用編)
☆【第5回】AVDを活用し、DXを進める(統括編)