[Q]
Azure Data Studioの概要を教えてください。
[A]
Azure Data Studioは、クロスプラットフォームのデータ分析ツールです。作業環境を選ばないため、ハイブリッド・マルチクラウド環境に分散したデータを統合管理するには最適な選択肢となるでしょう。SQL Serverをリッチに管理するには今後もSSMSが必要ですが、Azureと連携するメリットの活用や、SSMSよりも広範なデータ分析ツールとしてAzure Data Studioを導入することは非常に有効です。
特徴
- クロスプラットフォームのデータベース管理ツール
Azure Data Studioの最大の特徴は、今までWindows環境でしかできなかったSQL Serverの管理がMacOS・Linux環境でも可能となることです。クラウド化が進む近年では、企業のリソースはオンプレミス・クラウド環境に分散していることも多いでしょう。Azure Data Studioはオンプレミス・クラウドを問わず、データがどこに存在していても接続して管理ができます。
- 最新のエディター
Azure Data Studioでは、最新のSQLコードエディターが提供されます。Visual Studio Codeがベースとなって構築されており、キーボードに重点を置いたテキスト入力が基本です。日々の作業を容易にするための複数のタブウィンドウ・IntelliSense(入力支援機能)・キーワード補完・コードスニペット・コードナビゲーション・ソース管理などの組み込み機能が充実しています。SQLクエリの実行結果をテキスト・JSON・Excel形式で保存することも可能です。
- 軽量で動作が速い
Azure Data Studioは、より高機能なSSMSと比較して軽量なため、起動や操作中の動作が非常に速く快適なことも特徴です。小さいクエリを少しだけ試したい場合などにも向いています。
- Azureでのバックアップおよび復元
Azure Data StudioはSQL ServerをAzureと連携することにより、Azure上でデータベースのバックアップおよび復元が可能となります。障害発生時には、セカンダリデータベースへ、迅速にフェールオーバーします。また、選択したデータベースが常に監視および管理状態に置かれるため、リスクの軽減や問題の早期解決につながります。
- 拡張機能が豊富
Azure Data Studioは基本的に軽量でシンプルな構成ですが、拡張機能が豊富に用意されており、必要に応じて機能をカスタマイズできます。具体的にはバックアップ・復元・エージェントジョブ管理・サーバープロファイリングなどの管理機能を拡張できます。Visual Studio Codeの拡張機能を、Azure Data Studioで使用することも可能です。ただし、VS Codeのバージョンによって互換性のないものもあります。
[参考情報]
Azure Data Studio のダウンロードとインストール方法:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/azure-data-studio/download-azure-data-studio?view=sql-server-ver16
[更新日]
Update:202207