【Q】
以下4つの利用シーンにおいてのPower BI Pro とPower BI Premiumのライセンスの考え方について教えてください。
- 組織による違い (自社/関連会社/開発委託先会社/顧客 )
- 商用によるちがい (販売しない/販売する)
- 人数による違い (何人以上など閾値/人数単位など従量/無制限)
- ダッシュボード、レポートがリードオンリーかどうかによる違い (修正変更可能/読み込みのみ)
【A】
1. 組織による違い (自社/関連会社/開発委託先会社/顧客 )
Power BI Pro はユーザーライセンスとなり、Power BI Premium は容量ベースのライセンスとなります。
レポートの共有を例に挙げさせて頂きますと、Power BI のレポートを他者に共有する場合、共有するユーザー、共有されるユーザーどちらも Power BI Pro のライセンスが必要となります。しかしながら、Power BI Premium の容量上にレポートがある場合は、レポートを参照するだけのユーザーは、Power BI Pro のライセンスは必要なく、Power BI 無償のライセンスで問題ございません。 なお、Power BI では B2B という手法にて、A のテナントに B のテナントを招待して Power BI を利用させるということが可能です。このため、運用次第にはなりますが、それぞれの組織で Power BI を用意頂く必要がない場合もございます。
Azure Active Directory B2B を使用して外部ゲスト ユーザーに Power BI コンテンツを配布する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/guidance/whitepaper-azure-b2b-power-bi
2. 商用によるちがい (販売しない/販売する)
上記でもご案内しておりますとおり、どのように Power BI を利用するかにより、Power BI のライセンスを用意するテナントが異なります。例えば、A のテナントで Power BI Pro を購入し、B のテナントのユーザーを外部ユーザーとして A のテナントに招待し、購入したライセンスを付与することなども可能となっております。
3. 人数による違い (何人以上など閾値/人数単位など従量/無制限)
Power BI Pro は、ユーザー単位となりますため、一人一つ必要です。ただし、Power BI Premium は容量べースのライセンスとなりますので、どれくらいのユーザーが管理者となり、参照するユーザーがどれくらいかでご判断いただければと存じます。
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ご参考情報:Power BI Premium の料金について
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Power BI Premium P1 を購入するか、Power BI Pro のライセンスを購入するかは、500名以上で利用することが一つのキーポイントになるかと存じます。
<シナリオ> 全体ユーザー :500 名
- レポート作成ユーザー:1 名
- 参照ユーザー:499 名
- Power BI Premium :Power BI Premium 契約 (P1) Power BI Pro : 1 ライセンス
- Power BI Free :499 ライセンス (参照ユーザー)
合計: \546,090 月単位
└ Power BI Premium ライセンス : \545,000 / 月
└ Power BI Pro ライセンス:\1,090 / 月
Power BI Pro のみの契約
- Power BI Pro : 500 ライセンス
- Power BI Free : ライセンス なし
合計: \545,000 月単位
・下記の Power BI Premium 料金計算ツールより算出を行いました。//Power BI Premium 計算ツール
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/calculator/
4. ダッシュボード、レポートがリードオンリーかどうかによる違い (修正変更可能/読み込みのみ)
修正が必要な場合は、Power BI Pro のライセンスが必須となります。なお、編集するレポートについては、アプリのワークスペース上に存在している必要がありますので、ご注意下さい。なお、Power BI Premium 上にあるレポートを編集する場合も、Power Bi Pro のライセンスが必要となり、Power Bi 無償のライセンスのユーザーは共有されているレポートを編集できません。Power BI 無償ライセンスが編集できるダッシュボードやレポートは、個人で作成したものに限ります。