[Q]
Teams のチャネルから質問を投げて Azure OpenAI に回答してもらう仕組みが簡単に作成できると聞きました。構築手順について詳しく教えてください。
[A]
はい。事前の準備と必要な環境が整っていましたら、Azure ポータルでのリソース作成に慣れている人なら1時間ぐらいで構築できるかもしれません。下記の前提条件がありますので、あらかじめ確認をお願いします。
前提条件
・Azure OpenAI の事前申請の承認は完了している
・Azure OpenAI Studio でチャットに使用できる gpt-35-turbo
などのモデルをデプロイ済み
・投稿可能な Teams のチームおよびチャネルを作成できる
大きく次の3つのパートに分けて説明します。順番に各ページの説明を読んで進めてみてください。
はじめに、gpt-35-turbot
モデルに curl コマンドで質問できることを確認します。
1.Azure OpenAI に REST API を使用して質問するサンプルコードの作成方法
1.Azure ポータルで Azure OpenAI のリソースから Azure OpenAI Studio に移動します
2.Azure OpenAI Studio のデプロイで、使用するデプロイから「プレイグラウンドで開く」でチャットに移動します
3.必要に応じてチャットの「アシスタントのセットアップ」や「Configuration」で設定します
4.質問文を入力して送信せずに「コードの表示」をクリックします
5.サンプル コード の表示で「curl」を選んでコピーします
6.キー (api-key) をコピーします
7.Azure ポータルで Azure OpenAI リソースを確認します
8.curl コマンドを完成させて Cloud Shell などで実行します
次に、少し手順が長くなりますが、Teams のチャネルと連携するロジックアプリを作成します。
(※ 要 CP-TechWeb サインイン)
2.Teams のチャネルに投稿されたら返信するロジックアプリを作成(シンプル版)
1.Teams のチームとチャネルを準備
2.ロジックアプリ リソースを作成
3.「基本」タブを設定
4.「ホスティング」タブを設定
5.「ネットワーク」タブを設定
6.「監視」タブを設定
7.詳細を確認してリソースを作成
8.デプロイ(展開)が完了したら「リソースに移動」をクリック
9.ロジックアプリ (Standard プラン) に ワークフロー を作成
10.ワークフロー の デザイナー
11.Teams のトリガー「チャネルに新しいメッセージが追加されたとき」を設定
12.トリガーの詳細を設定
13.Teams のアクション「チャネル内のメッセージで応答」を追加
14.ワークフローを保存
15.Teams で投稿
16.ロジックアプリ の ワークフロー を手動で実行
17.Teams で返信を確認
最後に、作成したロジックアプリに、Azure OpenAI に質問を送信・応答を受信・回答を抽出・Teams で返信する、という処理を追加します。
(※ 要 CP-TechWeb サインイン)
3.ロジックアプリに Azure OpenAI と連携させる処理を追加
1.Azure OpenAI Studio で必要な情報を準備
2.ロジックアプリ の ワークフロー に HTTP アクションを追加
3.「Parameters」に Azure OpenAI Studio のそれぞれの値を設定
4.Body の ”user query" を置き換え
5.HTTP の応答のための Parse JSON アクションを追加して設定
6.「チャネル内のメッセージで応答します」の Message に Parse JSON アクションの出力を設定
7.Teams で投稿して Azure OpenAI からの応答の Body を確認
8.Parse JSON アクションのスキーマを生成、抽出結果を Teams の応答に設定
9.Teams で質問を投稿して動作を確認
お疲れ様でした。動作するものが作成できましたでしょうか。
あくまで学習やテスト用ではありますが、お役に立ちましたら幸いです。
[参考情報]
Azure OpenAI リソースの作成方法を教えてください
[更新日]
Update:202309