[Q]
Azure OpenAI Studio の使い方とモデルのデプロイ手順を教えてください。
[A]
Azure OpenAI Studio では、モデル を デプロイ して、プレイグラウンド でテストしたり、サンプルコードを生成したりできます。
準備 (事前申請 と リソース作成)
Azure OpenAI サービスは利用する前に、申請して承認を受ける必要があります。詳細については以下の記事をご確認ください。
Azure OpenAI リソースから Azure OpenAI Studio に移動しますので、申請が承認されたら、Azure OpenAI リソースを作成します。
Azure OpenAI Studio の使い方とモデルのデプロイ手順
<手順>
1.Azure Portal から Azure OpenAI Studio に移動
2.利用可能なモデルを確認
3.モデルを選択してデプロイを開始
4.Playground の「Chat」へ移動
5.質問と回答、トークン数
6.続けて質問
7.Assistant setup でアシスタントを設定
8.設定したアシスタントとの質問と回答
<詳細>
1.Azure Portal から Azure OpenAI Studio に移動
Azure Portal で、Azure OpenAI リソースに移動します。
「概要」の上部にある「Go to Azure OpenAI Studio」をクリックします。
「Go to Azure OpenAI Studio」をクリックします。
ページが Azure OpenAI Studio に移動します。
2.利用可能なモデルを確認
Management の「Models」に申請・承認されたモデルがリストされており、Deployable が「Yes」となっていることを確認します。
例: 「gpt-35-turbo」がリストされていて、Deployable も「Yes」です。
3.モデルを選択してデプロイを開始
モデルを選択して「Deploy」をクリックし、デプロイ名を決めて、「Create」します。
例: 「gpt-35-turbo」を選択して「Deploy」をクリックします。
例: デプロイ名 (例: gpt35-001) を入力して「Create」をクリックします。
4.Playground の「Chat」へ移動
作成できたら、Deployment に移動して作成したデプロイの名前をクリックします。表示された Status を確認して「Open in Playground」をクリックします。または、直接、Playground の「Chat」に移動します。
例: Deployment で「gpt35-001」をクリックします。
例: Open in Playground をクリックします。
Chat playground の表示となります。
Configuration の Deployment でデプロイが選択されています。
まず、パネルを整理しましょう。
「Show panels」を展開、Assistant setup を「OFF」にして「Save」、展開を戻します。
5.質問と回答、トークン数
それでは、user query の欄に質問文を入力してみましょう。
例: user query 欄に「まだ残暑がきびしいですが夏バテ解消に良い献立を3つ上げてください」と入力して送信してみます。
Azure OpenAI から回答をもらえます。
例: ちゃんと3つ献立を上げてくれていますが、「夏バテ解消に良い」は質問で使用する言葉としては曖昧だったのでしょうか?
トークン数については Current token count で確認できます。合計で 506 トークンになっています。
6.続けて質問
さらに重ねてやりとりを続けたい場合は、より詳しい質問や説明を user query 欄から送信します。
重ねてやり取りを続けるとトークン数が加算されます。上限を超えないようにご注意ください。
また、続ける回数についても Session settings の Past messages included の値にご注意ください。
やり直したい場合は、上部の「Clear chat」をクリックします。なお、GPT の特性上、質問が全く同じでも回答が同じになるとは限りません。
例: 「夏バテ解消に良いのはタンパク質やビタミンにミネラルなどの栄養素を多く含む常温または暖かい食事です。」と補足してみましたが、最初に「まだ残暑が厳しい」としたせいでしょうか Azure OpenAI は冷たいメニューの方がお勧めの様です。
トークン数は 1328 になっています。
7.Assistant setup でアシスタントを設定
Show panels で「Assistant setup」を表示させて設定を行えば、プロンプトエンジニアリングのように template を変更することでチャットの方向付けができます。
例: System message 欄に「あなたは優秀な栄養士です。酷暑で消耗しているユーザーの質問に親身になって栄養や食事について助言をしてあげてください。」と入力、「+Add an exmaple」をクリックしてから User: に「暑さのせいで体がだるくやる気が出ません。」、Assistant: に「体調を整えるには、おいしく栄養豊富な食事をして暑い季節に不足しがちな栄養素をしっかりと補って、十分な休息を取りましょう。」などと入力して、「Save changes」をクリックします。
Update system message? に表示されるように新しいチャットのセッションが開始されます。「Continue」をクリックして進みます。
8.設定したアシスタントとの質問と回答
新しいチャットのセッションで質問を送信します。
例: 「暑さが少し和らいできました。夏バテしてしまったので、疲労を解消して体力を戻すのに良い食事について教えてもらえますか?」との質問を送信しています。
System message や Example の分も加算されるためトークン数が 329 になっています。
Azure OpenAI から回答をもらいます。
例: 今回は長めの回答をもらえました。1273 トークンになっています。
アシスタントの設定で「優秀な」とか「親身に」といった言葉を使用するのも良いらしいです。
以上です。どうでしょうか?
Playground のおかげで、簡単に Azure OpenAI との Chat を楽しむことができますね。
Azure OpenAI Studio は、Configuration パネルでの Parameters 設定もできますし、Chat 以外にも、申請・承認が済んでいれば Completion などの機能も利用できるはずです。是非、色々試してみてください。
Azure OpenAI Studio での「サンプルコード」の生成につきましては、参考情報の「Azure OpenAI に REST API を使用して質問するサンプルコードの作成方法」をご参照ください。
[参考情報]
・クイックスタート: Azure OpenAI Service で GPT-35-Turbo と GPT-4 を使い始める
Azure OpenAI Studio に移動する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-services/openai/chatgpt-quickstart?tabs=command-line&pivots=programming-language-studio#go-to-azure-openai-studio
・Azure OpenAI Service のクォータと制限
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-services/openai/quotas-limits
・Azure OpenAI に REST API を使用して質問するサンプルコードの作成方法
・ロジックアプリから Azure OpenAI サービスを利用する方法
[更新日]
Update:202309