[Q]
「Action required: Transition to built-in Azure Monitor alerts for Azure Backup」という件名のメールが届きました。
2026 年3月 31 日に、Azure Backup の Recovery Services コンテナーの クラシックアラート が廃止されるとのことですが、何が問題になりますでしょうか?対応するにはどうすれば良いでしょうか?
・通知メールの例:
件名: Action required: Transition to built-in Azure Monitor alerts for Azure Backup
Transition to built-in Azure Monitor alerts for Recovery Services vaults in Azure Backup by 31 March 2026
You're receiving this notice because you have enabled classic alerts for Recovery Services vaults in Azure Backup.
On 31 March 2026, classic alerts for Recovery Services vaults in Azure Backup will be retired and no longer supported. Before that date, you'll need to transition to a new alerting solution.
(以下省略)
[A]
Recovery Services コンテナーの バックアップ アラート で、通知の構成 を有効化して クラシックアラート を利用されている場合に、この通知が届きます。
廃止されることで、その Recovery Service コンテナーのバックアップに関する通知を受け取ることができなくなります。(下図の例では、通知の設定が有効化され、クリティカル、警告、情報 の3項目が設定されているため、廃止されるとこれらの通知を受け取れなくなります。)
通知の構成
通知を受け取りたい場合は以下の手順にて、Azure Monitor を使用した組み込みのアラートへ移行する必要があります。
1.バックアップセンターでの確認
Azure ポータル の すべてのサービス で、バックアップセンター で検索して移動します。
下図のように、概要 のページに「以前のアラート ソリューションであるクラシック アラートを使用しているコンテナーが X 個あります。」と表示されます。
X が 0 でない場合に、それぞれのコンテナーにて上述の 「通知の構成」の設定が有効化されているかどうかを確認して、通知が有効化されているコンテナーに対して設定を行います。
バックアップセンターの「概要」のページで確認したメッセージの、「アクションを起こすには、ここをクリック」 をクリックします。
2.アラート処理ルールの用意
※ 既存のアラート処理ルール (とアクショングループ) があればそれらを使用することもできますが、以下の手順で作成すると用意されているサンプルテンプレートをもとに新規に作成されます。
アラート処理ルールの作成 の「ルールの作成」をクリックします。
サンプルテンプレートをベースに、アラート処理ルール (とアクショングループ) を作成します。
先程のページの「詳細情報」のリンク先にも記載例がありますが、リソースグループ を指定、Email Address に通知先のメールアドレスを [" と "] で囲って入力、「確認と作成」をクリックします。(※ 複数のメールアドレスを使用する場合は、リンク先 の記載例の様に ["メールアドレス1","メールアドレス2"] と入力します。)
「検証に成功しました」と表示されたら「ご契約条件」を確認して「作成」をクリックしてください。
「検証に失敗しました」と表示された場合は「→」をクリックして表示される「エラー」の情報を参考に修正を行ってください。
「作成」をクリックするとデプロイが始まります。
「デプロイが完了しました」と表示されたら、上部の「Azure Monitor をベースにアラートをバックアップで使用する」をクリックするか、上記1のバックアップセンターからの手順で上記2のページに戻ります。
作成された アラート処理ルール と アクショングループ も、モニター の アラート にある アラート処理ルール のページから確認や編集ができます。
なお、デプロイが完了した際にテストメールが送信されているはずですので、受信の確認ができます。
3.アラートの管理
Azure Monitor アラートのみの使用をオプトイン の「アラートの管理」 をクリックします。
設定が必要な Recovery Service コンテナーの アラートの設定の列にある「更新」をクリックします。
記載されている情報を確認して、「ジョブエラーに関する組み込みの Azure Monitor アラート」が 有効 になっていることを確認して、「Azure Monitor アラートのみを使用」に ✔ をつけて、「更新」をクリックします。
少々時間がかかりますが、更新した Recovery Service コンテナーは、上記3の アラートを管理 のページに表示されないようになります。
以上で完了です。
参考情報のページも、是非ご参照ください。
[参考情報]
Azure Backup 用の Azure Monitor ベースのアラートに切り替える
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/move-to-azure-monitor-alerts#migrate-from-classic-alerts-to-built-in-azure-monitor-alerts
[更新日]
Update:202304